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メスはオスをえらぶ (3) |
歌っておどってプロポーズ |
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モテる芸達者 |
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オスのプロポーズは、巣をみせたりエサをわたしたりするだけではありません。実は、動物のプロポーズは歌ったりおどったりすることが多いのです。モズなど多くの鳥は、メスの前でオスが美しい鳴き声で歌をかなでます。またチョウやトンボでは、オスがやさしい、あるいははげしいダンスをおどってメスにせまります。 このような歌やおどりには、2つのはたらきがあります。1つめは、同じ種をおたがいに探しあて、確かめることです。ホタルのオスは、光の点滅する時間を手がかりにして同じ種のメスを探しあてています。 2つめは、よいオスを見わける目安としてのはたらきです。シジュウカラでは、さえずりの種類の多いオスほどメスにもてることが知られています。この場合、さえずりの多さが学習能力の高さを表しているとすれば、メスはオスの歌をきいて「頭の良い」相手を選ぶことができます。 |
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モズモズのオス(右)が小さな声で複雑に鳴きながら、頭を左右に大きく振ってメス(左)にプロポーズしています。他の鳥のさえずりに混じって、わずかながらモズの声も聞き取れます。ちなみに、メスが飛び立った後に画面を横切った鳥はオオヨシキリです。 映像(右):「モズのプロポーズ」 撮影地:茨城県鹿島郡鉾田町 撮影者:大槻公彦 |
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ゲンジボタルゲンジボタルはオス・メスともに発光します。明滅(めいめつ)の時間の周期は、ゲンジボタルが同じ種を探し当てるカギになっています。西日本のゲンジボタルでは2秒に1回、東日本で4秒に1回の周期で明滅することが知られています。映像をみるとわかるように、福井のホタルは2秒に1回です。映像(右):「ゲンジボタルのプロポーズ」 撮影地:福井県吉田郡松岡町吉野 撮影者:2004年度ジュニア学芸員・荒居久恵・坂口拓也・津田浩世・永田優子・北島義章・野坂朋生・小寺美沙(映像のクレジットでは「荒井久恵」になっていますが、正しくは「荒居」です。おわびして訂正します。) |
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シオマネキシオマネキは干潟にすむカニです。潮が引いた時、砂を食べてケイそう藻などを口でこし取ります。シオマネキのプロポーズはとてもユニークです。オスは片方だけ大きくなったはさみ足を振ってメスにプロポーズします。プロポーズを受け入れたメスは、オスの巣穴に入って交尾をします。 メスのはさみ足は大きくなりません。オスのはさみ足はプロポーズの他に、オスどうしのケンカで使われることもあります。 映像(右):「シオマネキのプロポーズ」 撮影地:鹿児島県/パナマ 撮影者:村松大輔/古賀庸憲 |
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はじめに | わかりやすい 女心 | 歌っておどって プロポーズ | なぜか ハデハデなオス |
どうしてメスは ハデ好み? |
子供を残す たいへんさ | |||||
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![]() このアイコンがついている写真は、クリックすると別ウインドウで拡大表示されます。 | 特別展「どうぶつたちのプロポーズ大作戦!!」電子図録 (C)2004 福井市自然史博物館 |