シオカラ・ヤンマなど

シオカラトンボ
Orthetrum albistyrum speciosum (Uhler)
トンボ科
腹長/33−40?
福井での出現月/5−11月
日本では最もポピュラーな、馴染み深いトンボです。全国の平地から低山地の池、湿地、水田、小川などの明るく広い水域のいたる所に生息します。
成熟したオスは白色の粉を生じ、“シオカラトンボ”になり、未成熟体やメスは“ムギワラトンボ”とよばれます。塩辛昆布の白い塩に見立てたネーミングでしょう。県内では5〜11月にかけて普通に見られます。
撮影/松村俊幸


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オオシオカラトンボ
Orthetrum triangulare melania (Selys)
トンボ科
体腹長33−37?
福井での出現月/6−10月
全国の池、湿地、水田、小川などのやや薄暗い小水域に生息します。シオカラトンボより色彩の濃淡が明瞭。大型で太めのトンボです。県内では6〜10月にかけて普通に見られます。
撮影/長田 勝


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ギンヤンマ
Anax parthenope julius Brauer
ヤンマ科
腹長/オス53−58? メス50−55?
福井での出現月/6−10月
全国の平地から低山地の開放的な水生植物が多い池、湖、小川などに普通に生息。県内では6〜10月に出現し、夏を彩るのヤンマの代表です。子供たちのトンボ採りの相手として昔から親しまれてきました。前額の頂部に1本の黒条と水色の帯が並んでいるのが特徴です。
撮影/長田 勝


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ルリボシヤンマ
Aeshna juncea (Linnaeus)
ヤンマ科
腹長/54−61?
福井での出現月/7−10月
北海道、本州、四国(徳島)の寒冷な湿地や泥炭地に生息します。
秋風が吹き始めると現れます。
黒褐色の地に黄緑色とルリ色の小斑をちりばめた美しいヤンマです。
撮影/松村俊幸

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ヨツボシトンボ
Libellula quadrimaculata asahinai Schmidt
トンボ科
腹長/オス27−31? メス24−28?
福井での出現月/5−6月
黄褐色の地に黒色の斑紋があるずんぐりした太身の毛深いトンボです。主に寒冷な平地の水生植物が繁茂する池、沼、湿地などに生息します。
和名は四つの星があるという意味で、翅の結節部にある黒褐色の小斑に由来します。学名のasahina は日本トンボ学会の初代会長でもある朝比奈正二郎博士に献呈されたものです。
撮影/松村俊幸


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アオモンイトトンボ
Ischnura senegalensis (Rambur)
イトトンボ科
腹長/23−25?
福井での出現月/6−9月
オスの腹部第8節が鮮やかな淡青色をした特徴的な色斑をもつイトトンボです。
主に平地の水生植物が繁茂した池沼や湿地の帯水、水田などや海岸沿いの汽水域に生息します。岩手県以南の各地に分布します。
撮影/松村俊幸


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クロイトトンボ
Cercion calamorum calamorum (Ris)
イトトンボ科
腹長/オス21−27? メス22−29?
福井での出現月/5−10月
主に北海道から九州の平地から丘陵地の水生植物が多い池や湖、公園などの人工池に生息します。
オスは白粉の吹いた黒い体をしています。県内では5〜10月に普通に観察されます。
撮影/長田 勝


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オオイトトンボ
Ceriagrion melanurus Selys
イトトンボ科
腹長/22−29?
福井での出現月/5−9月
主に北海道から九州の平地から丘陵地の水生植物が多い池、湿地、小川などに生息します。
名前に「オオ」と付いていますが特別に大きくはありません。県内では5〜9月に普通に観察されます。
撮影/長田 勝


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ホソミオツネントンボ
Indolestes peregrinus (Ris)
アオイトトンボ科
腹長/28−32?
福井での出現月/4−7月
国内でも数少ない成虫越冬するトンボで、名前のオツネンもここから。本州、四国、九州の平地から低山地の水生植物の多い池、湿地、小川に生息。成虫の寿命は1年近くに及ぶと推定されている。極めて長生きするトンボです。成熟したオスは美しい青色に変化し、メスも緑色を帯びた青色になります。県内ではほぼ全域にわたって生息します。
撮影/長田 勝

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