大きいトンボ・小さいトンボ

オニヤンマ オニヤンマ
Anotogaster sieboldii (Selys)
オニヤンマ科
腹長/オス60−76? メス75−86?
福井での出現月/6−10月
日本で最も大きなトンボです。メスは特に大きい。成熟した個体は、エメラルドのような複眼をもちます。厳しい顔つきと黒白の斑模様から、虎皮のふんどしをしめた鬼を連想して名付けられました。
全国の平地、丘陵地、山地の水辺に生息します。県内では6〜10月にいたるところで観察され、夏のトンボ採りの標的になります。
撮影/松村俊幸 


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ハッチョウトンボ ハッチョウトンボ
Nannophya pygmaea Rambur
トンボ科
腹長/オス11−14? メス10−12?
福井での出現月/5−8月
日本で最も体長の短いトンボで、世界でも最小の部類に属します。成熟したオスは全身真っ赤で、一名、コアカネとも呼ばれます。
本州、四国、九州の丘陵地や低山地の日当たりのよい湿地や休耕田に生息します。県内では、5〜8月にかけて、限られた休耕田で観察できます。
撮影/長田 勝


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モートンイトトンボ モートンイトトンボ
Mortonagrion selenion (Ris)
イトトンボ科
腹長/18−24?
福井での出現月/5−7月
イトトンボの仲間でも小さい種類で、とても細いトンボです。北海道南部から九州の、平地から丘陵地の草丈が低い湿地や水田などに生息します。“モートン”は、イギリスのトンボ学者 Kenneth J. Morton に捧げられたものです。県内ではいくつかの湿地で記録されています。
撮影/松村俊幸

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