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ニホンオオカミは、かつて日本国内に広く生息してましたが、伝染病や駆除によって数を減らし、20世紀初頭に絶滅しました。確実な記録としては明治38年(1905年)が最後ですが、明治43年(1910年)に福井城址で捕殺された個体がニホンオオカミであったとする説もあります。
本標本は、鯖江市の民家で保管されていたニホンオオカミの頭骨です。口頭伝承および放射性炭素年代測定から、室町〜江戸時代のものと推定されました。かつては狐憑きなどの憑き物落としに用いられたとされ、表面が黒いのは囲炉裏の煤が原因と考えられます。
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