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現在「干支」は、
主に「十二支」と同じ意味で使われています。
ですが、干支とは本来「十二支」と
「十干(じっかん)」の二つを意味する言葉です。
十二支は元々、約12年の公転周期を持つ木星の位置をもとに方角を十二等分したものでした。
これに対し十干とは、一ヶ月(約30日)を三分した「旬」(上旬・中旬・下旬)が十日であることに基づいています。
この二つの組み合わせが「干支」です。
2019年は十二支の亥の年であると同時に十干の己(き、つちのと)であり、
己亥(きがい、つちのとい)となります。
10と12の最小公倍数は60なので、干支の組み合わせは60通りとなり、60年で同じ干支に戻ります。60歳を還暦とよぶのはこのためです。
古来、干支は方角や暦、時刻などを表すのに用いられてきました。例えば、亥の刻は夜の9時〜11時頃を指します。
のちに身近な動物が十二支に当てはめられましたが、どのような理由で選ばれたかは定かではありません。
(参考:米山忠興「空と月と暦 天文学の身近な話題」)
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