足羽山のギフチョウの一年
足羽山では、ギフチョウは年に1回、早春の頃に現れます。
その時期はサクラの開花とほぼ一致しています。
足羽山でのギフチョウの一生と、主な生態の写真を掲載しました。
月 | 季節を代表する植物 | ギフチョウの形態 | |
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さなぎ | ||
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さなぎ | |
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成虫(親) | 卵 |
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幼 虫 | 中齢幼虫 |
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終齢幼虫 | さ な ぎ |
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さなぎ |
ギフチョウの成虫
足羽山のギフチョウは、例年4月上・中旬にもっとも多くみられます。スミレやカタクリの花で蜜を吸う姿がみられ、またサクラの花に来ることもあります。
黄色と黒のだんだら模様は色彩的には派手な模様ですが、枯れ草の上に止まった時は、どこにいるのかわからないほどで、迷彩色の役割を果たしています。
ギフチョウが飛びまわる明るい林の中には、ハート形の葉をしたカンアオイがあります。
ギフチョウはカンアオイの葉の裏に真珠のような卵を産みつけます。
幼 虫
卵は産みつけられてから、約2週間後、いっせいにふ化して、カンアオイの葉を食べます。
幼虫は体をよせあい、食べる時も休む時もそろって行動します。
このような集団生活がギフチョウの幼虫の特徴です。
クモに食われた幼虫(左) と
ギフチョウのさなぎ(右)
ヤミイロカニグモに捕食された4齢幼虫です。十分に成長した幼虫は6月なかばに落ち葉の下などで蛹(さなぎ)になり、翌年の春まで約10ヶ月もの間、長い眠りにつきます。
産まれた卵のうち、無事にチョウになれるのは、わずか2〜3%といわれています。