鉱物用語解説

 
 モース硬度 鉱物の傷つきにくさについて、相対的に評価する指標。鉱物同士をこすり合わせて、どちらに傷がつくかで判断する。
 結晶系 鉱物の結晶が持つ結晶軸の数、長さ、交わる角度によって結晶の形を6つ(あるいは7つ)に分類したもの。
 劈開 鉱物が必ず特定の方向に規則正しく割れる性質。鉱物の結晶は原子が規則的に並んでいるため、必ず原子の結合が弱い方向に沿って割れる。
 条痕色 鉱物を粉末にした際の色。鉱物をこすりつけて条痕色を見るための素焼きの陶板は条痕板とよばれる。
 自色 鉱物の結晶を構成する成分そのものによって固有の色を持つもの。入り込んだ微粒子などによって着色しているものは他色。
 複屈折 光が鉱物を通過するとき、二つに分かれて進む性質。複屈折の性質を持つ鉱物を通して物を見ると、奥の物が二重になって見える。
 鉱石 金属などの資源を取り出して利用することができる鉱物・岩石。
 宝石 見た目が美しく、希少で、硬度が高く傷つきにくいもの。琥珀のように鉱物でない宝石もある。時代や地域による文化の違いで価値観は異なり、普遍的に定義されるものではない。