|
|
4.水晶の美と実用
水晶と言えば日本では山梨県が有名です。山梨県では採掘するだけではなく、水晶工芸の技術向上にも本格的に取り組まれました。このことが今も山梨県を“宝石の町”としています。その山梨県甲府にある山梨大学には地元山梨県産の水晶標本の貴重なコレクションが保管されています。今回の特別展では、そのコレクションから、国産水晶では最大クラスの日本式双晶の標本をはじめ、緑泥石という緑色の鉱物を含有した草入り水晶など、国産水晶としては最も美しい水晶を展示します。また、水晶を加工した櫛や昭和初期の水晶のネックレスのコレクションもあわせてご覧いただけます。
また、このコーナーでは、私達の生活に欠かせない様々な電子機器の部品に利用されている人工水晶について紹介します。人工水晶の原料は天然の水晶であり、その生成過程も地球が水晶を成長させる仕組みと同じです。今回の特別展のために、エプソントヨコム株式会社の協力を得て、できあがった人工水晶を圧力釜から取り出す「釜開き」の様子を映像で公開し、人工水晶のつくりかたをミニチュア模型で紹介します。また最大クラスの人工水晶原石に触ることもできます。人工水晶と天然の水晶とを比べてみてください。
|